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カタハネ / Tarte

+ 製品情報
ブランド : Tarte
発売日 : 2007/1/26
シナリオ : J-MENT
原画 : 笛
+ シナリオ・構成 : S

このカタハネはシナリオもさることながら、構成が非常に素晴らしいと思いました。登場人物が多いのにも関わらず、1人の視点だけではなく登場人物それぞれの視点で物語を描きながら、ただ1つの結末へと進んで行くことに感心しました。この物語では決まった主役が存在せず、全ての登場人物が主役に足りえる背景を持っています。このことは、物語が進むにつれカタハネという世界が自分の中で加速度的に広がっていったことに繋がっていると思います。

また、物語中盤にこの物語の根幹に関わる過去編(クロハネ編)を挿入することによって「天使の囁き」の真実が明かされ始めるのですが、これを読むことにより現代編(シロハネ編)が一層面白くなりました。過去編(クロハネ編)で描かれる人間模様も複雑で面白く、美しく、そして悲しく、デュアとココの別れではマジ泣きしました。過去編(クロハネ編)の最後の真実は3周目で開放されるのですが、やはりアインとココの別れでココの純粋さとデュアの話が出てきたところで泣きました。ココの声と喋り方がますます涙を誘います。

+ テキスト : A+

はっきりいって序盤はあまり面白くありませんでした。ココが可愛いから読んでた感じ。しかし過去編(クロハネ編)に入って急に面白くなりました。コレって書いてる人同じ?ってくらいに。個人的にココとアインのやり取りが好きでした。マカロン~♪

Hシーンはほとんど百合。こんなに多いのは初めてww

+ グラフィック : A+

「絵本みたい」というのが第一印象。原画は柔らかいタッチでこういったゲームでは珍しいかも。でもこのカタハネという世界に非常にマッチしていて良かったと思います。

背景蝶綺麗!これminoriが書いてるんですね。相変わらずこういう技術は素晴らしい。

+ 音楽 : S

文句の付け所がないです。カタハネの世界観にバッチリです。OP曲の「Alea jacta est !」もムービーと合っていて良い感じ♪やっぱritaさんのハスキーボイスは素敵です。

+ システム・演出 : A+

システム周りはとても丁寧に作りこまれています。マップはあまり使用しませんでしたが…まぁおまけ程度でしょうね。一つ文句を上げるとすればキャラ毎に音量調整ができないこと。というのもワカバの声が他キャラに比べて大きす過ぎwライトと同じ声優さんなのにどうしてここまで音量が違うのだろうか。

演出ではココの動きが可愛かったのが印象的でした。特に手をパタパタさせるトコwあとは3周目のスタッフロールも映画風で良かったです。

+ 総評 : 93点

素晴らしいゲームです。土台がしっかりしているいるので、話が飛んでも安心して見ていられるんですよね。

Tarteのゲームをプレイしたのはこれが最初で最後です、というのもTarteというブランドが無くなってしまったので。カタハネプレイ後の感想として次回作も是非プレイしたいというのもあったので非常に残念です。

 

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